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「ツヴァイトリガー」の体験版をプレイした感想・ネタバレ

ツヴァイトリガー 体験版 感想・ネタバレ アイキャッチ

ツヴァイトリガー」の体験版をプレイしたので、その感想を書いていこうと思います。
(2022年11月25日に「オルトロス」より発売)

体験版範囲でのネタバレを含む記事になりますので、注意してください。
自分で体験版をプレイしたいと思う人は下のボタンからダウンロードするとよいと思います。

ツヴァイトリガーの体験版の大まかな内容

自分がゆっくりプレイしたこともあるだろうが、体験版のプレイ時間はだいたい4、5時間ぐらい。

最初は「来栖雄馬(くるす ゆうま)」視点で物語が進み、一段落ついた所でもう一人の主人公「小鳥遊慎也(たかなし しんや)」の視点に切り替わる。

二人の主人公の「行動する理由」と「今後どのように動くか」ぐらいまでは説明されるので、製品版を買うか買わないかの判断にはなると思う。(続きが気になってすぐに本編をやりたいという感情にもなる)

シナリオ部分とは別に「Hシーン」だけを見れるエクストラモードがあるので、興味がある方はそちらもプレイ可能です。

ツヴァイトリガー 体験版 エクストラモード
© オルトロス:体験版ではHシーンのプレイも可能です。

ツヴァイトリガーのあらすじ

――神隠し。

十年ほどで急速に発展したこの街は、
行方不明者数が全国平均の数倍にも及んでいた。

姉代わりだった【秋月かなめ】の失踪に違和感を拭いきれない【来栖雄馬】は、
彼女を探し求めとある不可思議に巻き込まれていく。

【小鳥遊慎也】は、原因不明の体調不良に悩む【明坂藤花】を救うため、
かつて彼女も被害にあった神隠しの真実に迫ろうと独自の調査を続け、
超常的な存在と対峙することとなる。

今、二人の少年の強い意志が引き金となり、街に潜む闇が暴かれる――

© オルトロス

この作品の主人公は2人おり「来栖雄馬」と「小鳥遊慎也」のふたつの視点から物語が語られていく。

雄馬と慎也はお互い同じ街に住んでいて、そこは「異常なまでに行方不明者が出る街」となっており、ここが物語の主な舞台となる。

体験版をやっていくと来栖雄馬の目的は「行方不明だった秋月(あきづき)かなめを連れ戻すこと」であり、小鳥遊慎也の目的は「神隠しから帰還したものの体調不良に悩む明坂藤花(あけさか とうか)の治療」とわかる。

この2人が各々の目的を解決しようとする中で街の闇に触れて、神隠しの真相に迫る物語なのだと予想できる。

ツヴァイトリガーの主要キャラ紹介

来栖雄馬編のキャラ

来栖 雄馬(くるす ゆうま)

穏やかで責任感の強い少年。本作の主人公のひとり。

初恋の相手であるかなめの失踪が心の傷となっており、どこか満たされない日々を送っている。かなめが姿を消した場所で雄馬自身も神隠しにあい、【神域】と呼ばれる異空間へと誘われた。

© オルトロス

秋月 かなめ(あきづき かなめ)
十年前行方不明になった少女。
両親共働きで、夜遅くまで家で一人きりになってしまう幼い雄馬と由那を不憫に思い、毎日面倒を見ていた。二人とボール遊びをしている最中に、忽然と姿を消してしまう。
十年間まったく手がかりが得られなかったが、【神域】にて当時のかなめと瓜二つの少女の姿が確認された。

© オルトロス

水瀬 由那(みなせ ゆな)
雄馬の幼馴染みの、快活な少女。
運動神経抜群で、陸上部でも良い成績を残していたものの、顧問と考え方が合わず退部した。
しばらく自由な放課後を楽しむつもりだったが、雄馬と共に【神域】へと誘われてしまう。

© オルトロス

マイキー
アウトローを気取る青年。
ボスであるリンドウの命令で雄馬に接触し、共に神域を探索することとなる。
言動は少々軽薄だが、度胸があり仲間意識は強い。本名が嫌いなようで、あだ名で呼ばれることを好む。

© オルトロス

リンドウ
カタギとは思えないとある組織を率いる女性。
【神域】に並々ならぬ関心を持ち、雄馬たちから情報を得ることを見返りに、探索に役立つ武器を提供する。リンドウは偽名と思われ、本名は不明。

© オルトロス

小鳥遊慎也編のキャラ

小鳥遊 慎也(たかなし しんや)
冷静沈着で頭の回転も速いが、少々融通の利かない少年。
幼馴染みの藤花を救うために、神隠しの真実を追う。
謎の少女との邂逅をきっかけに、この街に潜む闇を目の当たりにすることとなる。

© オルトロス

明坂 藤花(あけさか とうか)
おっとりとした少女。
かつて神隠しにあったが、とある女性に救われ無事に帰還することができた。
しかし【神域】という超常的な空間に長く囚われた影響からか、幻聴や幻覚に悩まされるようになってしまう。

© オルトロス

明坂 橘花(あけさか きっか)
藤花の妹。姉とは異なるベクトルでマイペースな少女。
終始テンション低めだがノリはいい方で、真顔のままボケたり皮肉を言ったりする。
慎也と藤花の距離感にやきもきしており、はやく付き合えと思っている。

© オルトロス

篠原 啓吾(しのはら けいご)
神隠しを調査する私立探偵。
調査の過程で慎也たちと知り合い、共に謎を追うことになる。
元刑事で、非常に目端の利く男性。気配りも細やかで、慎也たちから信頼されている。

© オルトロス

ツヴァイトリガーの体験版の見どころ・ネタバレ

※ここからネタバレ要素が強くなります。

神域と怪物

この作品では異世界空間のことを「神域(しんいき)」と呼んでいる。行方不明者たちはこの空間に囚われ、二度と帰ってこなかったり、偶然帰還したりする。

この神域は見た目は現実世界と似ているのだが、赤黒い色をしており、何より「怪物」が歩いているという大きな違いがある。

ツヴァイトリガー 体験版 怪物
© オルトロス:神域の中を闊歩する怪物

主にこの「神域」の中の謎を解き、攻略していくのが「来栖雄馬編」の話だと思われる。

他にも「怪物は女性を捕らえようとする習性」や「怪物は元人間なのでは?」という話が出てきたり、「神域に居続けると再生能力や力が強化されていく」などの謎が散りばめられる。

ここらへんの謎は本編で解き明かされるのだろう。

最重要キャラと思われる「秋月かなめ」

10年前に行方不明になった秋月かなめは「神域の中で生き続けていた」らしく、そこで得た「再生能力と身体能力」で神域に迷い込んでしまった人たちを助けて、元の世界に帰すという救出作業をしていたようだ。

秋月かなめは「来栖雄馬の初恋の相手」であり、「小鳥遊慎也編のヒロイン明坂藤花を神域から救出した人」でもあるため、どちらの章からしても重要な人物となっている。

しかも、秋月かなめは神域に居続けたせいで不老になっており、驚異的な再生能力と身体能力を手に入れている。神域で怪物たち相手に戦うときは一番頼れる戦力になると予想できるだろう。

ツヴァイトリガー 体験版 秋月かなめ
© オルトロス:神域で怪物に襲われそうになる雄馬を助ける「秋月かなめ」

黒幕を匂わされる「ソーマ製薬」

主人公たちが住む街は10年以上前は何もない田舎だったのだが、大企業の「ソーマ製薬」が土地を開拓したことで10年で一気に都市化していったという背景がある。

「行方不明者が異常なほど出ているのに警察が捜査をしない」「謎の薬が街で出回っている」「怪物の存在に見覚えがあるソーマ製薬の研究員」とこの街を牛耳る大企業「ソーマ製薬」の暗躍が体験版では匂わされる。

来栖雄馬編が異世界である神域を捜査する話であるならば、小鳥遊慎也編では現実世界でソーマ製薬を捜査する話になると予想できる。(慎也の父親はソーマ製薬勤務であり、捜査しやすい下地はできている)

この作品に二人の主人公が用意されている理由は「神域と現実世界」を別々に捜査させるためのものなのだろう。

ツヴァイトリガー 体験版 小鳥遊浩一郎
© オルトロス:慎也の父親「小鳥遊浩一郎」は多忙を極めるソーマ製薬の研究員

ツヴァイトリガーの体験版の全体的な感想

体験版をやり終わっての感想は「だいぶプレイさせてもらえたな」という印象であった。主人公たちの行動する理由も明確化されていたし、今後どのように行動していくかも道標が示されて終わる形となっており、「ツヴァイトリガーの世界観を説明しつつも、本編をやりたいと思わせる終わり方」をしている。

最初は「神域や怪物」というファンタジー性の高い、超常現象の比重が高い作品か?と思ったが、その後「ソーマ製薬」という製薬会社が暗躍している可能性を提示されたことで「人為的に起こされた事件なのだろうか?」と考え方を変えさせられた。

「どこまで超常現象で、どこが人為的なのか?」を推理するのもこの作品の1つの楽しみ方なのかもしれない。

作品の出来としては「絵、音楽、声優、システムなど」は高レベルに出来ていると思う。あえて、現状ダメな部分を言えば「敵役の怪物がチープな点」だろうが、それも物語が進めばボス格のような敵が出てくるかもしれない。

体験版では正体不明の「謎の少女」も登場する。彼女は敵か味方なのかは不明だが、主人公たちに遠巻きながら接触してヒントを与え、物語を前に進める役を担っているようだ。

ツヴァイトリガー 体験版 謎の少女
© オルトロス:主人公たちを遠巻きから見つめる「謎の少女」

この体験版をプレイすれば「ツヴァイトリガーの世界観や主人公たちの目的」は十分理解出来ると思うので、興味のある人はプレイしてみて欲しい。